ラウンド後に「今日は34パット。先週より減った!」と満足したことはありませんか。パット数はスコアカードの中でも気になる数字のひとつです。でも実は、その数字だけを追いかけていると、自分のパッティングの実力を大きく誤解してしまうことがあります。
37パットより34パットが上手いとは限らない
たとえば、こんな2つのラウンドを比べてみましょう。
- Aさん:34パット(ファーストパットの平均距離 約8メートル)
- Bさん:37パット(ファーストパットの平均距離 約3メートル)
一見するとAさんの方が優秀なパッターに見えます。しかし、ファーストパットが平均8メートルもあれば、34パットはむしろ自然な結果です。一方、毎回3メートル以内につけているBさんが37パットなら、パッティングに課題があると判断できます。
パット数は「どのくらいの距離からファーストパットを打ったか」という文脈なしには正しく評価できません。距離の情報を抜きにして単純に比べることは、改善の方向を見誤るリスクがあるのです。
ファーストパットの距離がわかると、何が変わるか
グリーンに乗った後、ピンまでの距離を意識して記録しているゴルファーはそれほど多くありません。でも、この一手間が上達の速度を大きく変えます。
アマチュアゴルファーの場合、ファーストパットの距離によって2パット以内で上がれる確率は大きく変わります。10メートル以上の長い距離からのパットで3パットになっても、それはアプローチの精度の問題です。パッティング練習を増やす前に、グリーン手前からの距離感を磨くことが先です。
逆に、ファーストパットが短いのにパット数が増えているなら、それはショートパットのミスが原因です。この場合こそ、パター選びや構えを見直す必要があります。
パーオン率にも同じ「落とし穴」がある
「パーオン率が低い」という悩みを持つ方も多いですが、この数字だけを見ていても何を練習すればいいかがわかりません。
パーオンを逃した原因が、
- ティーショットの方向性のミス(フェアウェイを外してラフからのアプローチになった)
- グリーンを狙う番手の精度のミス(フェアウェイからでもグリーンに届かなかった)
この2つでは、練習すべきことがまったく違います。1打ごとの状況を記録しなければ、根本の原因にたどりつけないのです。
上達に効くのは「1打ごとの記録」という習慣
本当に改善に役立つデータとは、以下の3点を意識した記録です。
- 打つ前の残り距離:何ヤードの場面だったか
- ライの状況:フェアウェイ・ラフ・バンカー・グリーン上
- 打った後の残り距離:次の1打はどこから打つことになったか
グリーン上でも同様です。「今日は何パット」で終わらせず、「ファーストパットは何メートルだったか」を記録するだけで、自分がロングパットを苦手としているのか、ショートパットを外しているのかがはっきりします。
距離の傾向からパターを選ぶ
ファーストパットの平均距離が把握できると、自分に合うパターの方向性も見えてきます。
ロングパットが多いタイプ
ファーストパットが平均6〜8メートル以上になりがちな方は、距離感を乗せやすいパターが向いています。慣性モーメントが大きいマレット型(ヘッドが横に広い形状)は打ち出しが安定し、距離のブレが出にくい特徴があります。
ショートパットでミスが出るタイプ
ファーストパットの距離は短いのにパット数が増えてしまう方は、フェースの向きをコントロールしやすいパターを選ぶと方向性が安定してきます。ブレード型はフェース面の確認がしやすく、方向性の微調整に向いています。
まとめ:数字の「文脈」を読むことが上達の近道
パット数やパーオン率は目に見えやすい数字ですが、そこには必ず「文脈」があります。距離や状況とセットで見ることで、初めて改善につながるデータになります。
自分のファーストパットの距離傾向がわかったら、それを基準にパター選びを見直してみてください。ゴルフパター 売れ筋ランキングTOP5【2026年5月最新】では、さまざまなタイプ・形状のパターをまとめています。自分のデータと照らし合わせながら、合った1本を探すヒントにしてみてください。