「パットはお金(パットイズマネー)」という言葉、ゴルフをやっていれば一度は聞いたことがあるはずです。「パターを上手く使えばスコアが一気に縮む」という考え方は、長年ゴルファーの間で信じられてきました。
でも実は、この通説はデータによって否定されています。
パター選びに時間とお金をかける前に、ぜひ知っておいてほしい研究結果があります。
「パットイズマネー」はデータで否定されていた
ショット分析の第一人者として知られるマーク・ブロードの研究(著書『ゴルフデータ革命』より)によると、パッティングがスコアに与える影響はわずか15%程度だということがわかっています。
これは、プロ・アマチュア問わず膨大なラウンドデータを解析した結果です。
感覚的には「短いパットを外して崩れる」「3パットが多くて辛い」という経験から、パターの重要性を強く感じがちです。しかし、スコア全体への貢献度でみると、パッティングは意外に小さなウェイトしか占めていないのです。
スコアを左右するのはグリーンに乗せるまでの精度
では残りの85%は何が占めているのでしょうか?ブロードの分析では、ティーショットやフェアウェイキープ、アプローチなどグリーンに乗せるまでのショット精度が、スコアの大部分を決めているとされています。
具体的に考えると、わかりやすいと思います。
- ドライバーで大きくOBを打てば、いくらパターが上手くても取り戻しにくい
- アプローチをグリーンに乗せられなければ、パターを使う機会すら生まれない
- グリーンに乗っても、ピンから遠ければパット数は増えやすい
つまり、パターを使う場面を作り出すのが「グリーン手前のショット」なのです。パットの上手さより、そこにたどり着く精度の方が、スコアへの影響がずっと大きいというわけです。
スコア90〜110の方が用品を見直すなら、どこから?
まずはドライバー・アイアンのミスを減らすことを優先
スコア90〜110帯のアマチュアゴルファーの場合、大叩きの原因の多くはティーショットやアプローチのミスです。ここを安定させるだけで、スコアが変わりやすくなります。
新しいパターを購入するよりも、今使っているドライバーやアイアンが自分に合っているかどうかを先に見直してみることをおすすめします。
パターはその次で十分
もちろん、パターが合っていないことでストレスを感じているなら見直す価値はあります。ただし、優先順位としては「ドライバーやアイアンを安定させてから」という順番が、データ的には理にかなっています。
道具選びの優先順位を変えると、スコアが変わりやすい
「パターを変えれば入るようになるかも」という発想は自然です。でも、スコアの85%はグリーンに乗せるまでで決まるというデータを知ると、用品選びの優先順位が変わってくるはずです。
特にドライバーは、飛距離だけでなくフェアウェイに残るかどうかという「コース残存率」にも関わるクラブ。自分に合った一本を選ぶことが、スコアアップへの近道になりやすいです。
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